おまとめローンと債務整理
おまとめローンのメリット
「おまとめローン」とは、複数の業者からの借金を、借り換えによって一本化する方法で、消費者金融や銀行カードローンなどには、このような商品がたくさんあります。
おまとめローンでまとめると
- 複数ある返済日を1日にまとめる事が出来る。
- 借入を1本化する事で金利が下がる。
- 新たに借入するので、返済計画の立て直しが出来る。
などのメリットがあります。
おまとめローンのデメリット
おまとめローンのデメリットは
- 金利がそれほど安くならない可能性がある。
- 減らせる借金を減らさずに返済してしまう。
というようなメリットがある反面、このようなデメリットも生まれます。
金融機関は、もちろん法定金利以下ですが、貸し倒れのリスクが高い債務者には、高い金利で貸付をします。現在、多重債務になっている債務者は、貸し倒れリスクが高いと判断される事から、結局金利は高くなってしまうことが多いのです。
また、おまとめをすると、融資金で消費者金融等の現在の借金を返済します。その際、通常利息制限法による引き直し計算はされないため、借金の減額や過払い金返還の可能性がなくなってしまいます。
債務整理とは
多重債務で借金を抱え、返済に苦しんでいる人達を救うために定められた、法的手段の事で、債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」「過払い金請求」といった種類があります。
中でも、テレビCMなどで見かける「過払い金請求」は任意整理がほとんどで、裁判所などを通さずに債権者と直接交渉し、将来利息をカットしたうえで3~5年で残債を返済していく債務整理が一般的です。
長期間の借金がある方は、金利の引き直し計算で払いすぎた金利で元金が減ったり、逆に借金額以上の金額が帰ってきたりする場合もあります。
おまとめローンの落とし穴
おまとめローンでまとめると、返済金額が大きくなり、返済期間が長くなることが多くなり、金利は下がったけれど総返済額が増えたという事もあります。
おまとめローンで借り換える前に返済シミュレーションなどを利用して、総返済額がどうなるのかを時間を掛けて検討することが重要です。